〈第6回〉
5月24日の第6回講座は「私たちの仕事 私たちの課題」というテーマで、連合岩手青年委員会委員長の中川理恵さん(自治労)と同事務局長の工藤和樹さん(JR総連)が講師を務めました。
工藤さんは「労働条件の改善ってどうすればいいんだろうと素朴に思った」との自身の経験から話し始めました。次いで中川さんは「現場の職員の声が労働組合にたくさん集まることが大事」とし、出身単組の様々な事例を紹介しました。そして、忙しくて自分を見失いそうになったら「生きるために働いている。働くために生きている訳じゃない」と思い出そうと呼びかけました。
若い労働者に知識がなかったり、抵抗できないことから労働力の調整弁に使われやすいという現実があることから、自分が労働組合に関わって学んだように、学生にもこの講座でいっぱい学んで欲しいと激励しました。
〈第7回〉
5月31日の第7回講座は「政策・制度改善に向けた取り組み」というテーマで、連合岩手副会長の佐藤淳一さんが講義を担当しました。
政策や制度という複雑そうな話題を、「自分の家族が病気になったとき」という事例を使って、学生に説明しました。制度とは、具体的に言うと「検診が何歳から受けられるか」をいい、政策とは「なぜその年齢からにするのかを検討し、決めること」になります。
「このような見方を心にとめて、社会の様々な制度・政策を判断することが大事」と、主権者としての行動を学生に促しました。
また、岩手県教職員組合の委員長でもある佐藤さんは、高校授業料や奨学金などの制度がどうやって決まり、どのような影響があるかなど学生に関心の高い問題について、現場での実態を踏まえて講義しました。