〈第8回〉
6月7日は、連合岩手の栗谷川昌彦副事務局長が「連帯活動の取り組み」というテーマで講義しました。連合は連帯活動のテーマに、平和運動、核兵器廃絶・被爆者支援、人権擁護、被災地支援、愛のカンパ活動、メーデー、より強固な絆づくり、の7つ主な取り組みとして掲げています。
東日本大震災の際には、連合本部が派遣した組合員ボランティアが全国から岩手県に入り活動しました。連合岩手は宮古・住田・大東でベースキャンプの運営し、地域住民の方との交流も生まれました。
受講した学生からは、活動の意義は理解しながらも、「なぜ労働組合が取り組むのか」「仕事中にメーデーに出るのは大変じゃないか」などの疑問も出され、こうした質問に「支え合い、助け合う社会づくり」をめざす立場から、参加する組合員を育てるのも私たちの役割の一つだという認識を丁寧に説明しました。
〈第9回〉
6月14日は、連合岩手の鈴木圭副会長が「化学・資源・エネルギー産業で働く労働組合の紹介~労働組合の活動事例①」というテーマで講義しました。鈴木副会長は岩手県東北電力総連の会長をつとめており、東日本大震災時の会社の対応や、社員(組合員)の働き方が大きく変わったこと、震災からの復旧は、会社に貯蓄(内部留保)があったおかげで何とか成し遂げられたことなどに触れました。
非常時の対応では社員の使命感を強く感じたこと等、インフラを支える仕事には特徴があります。また、震災後の経営悪化を受けて、労働組合としては苦渋の選択だが、賃下げに応じたことも学生に正直に語りました。
学生からは「エネルギー産業だとストライキはできるのか」「震災時の対応は素晴らしいが、疲労がたまったのではないか」などの質問がありました。また、普段は何気なく使っている電気が、様々な場所から送電されてきたり、ミックスされていたりすることに対して、エネルギーを真剣に考えようとする感想が多く寄せられました。